打撲は「打ち身」とも言い、体の一部をどこかにぶつけた場合におきるケガのことで、患部の付近に内出血(あおなじみ、あおたん)ができます。
打ち身を起こしやすい場所としては、向こう脛(弁慶の泣き所と言われる部分)、太もも、肩などです。
これらは、比較的厚い筋肉でおおわれているので、骨には異常がないことがほとんどです。
応急処置の基本に「PRICES」処置というものがあります。
“PRICES”は
P:保護(Protect)
R:安静(Rest)
I:冷却(Ice)
C:圧迫(Compression)
E:挙上(Elevation)
S:安定/固定(Stabilization/Support)
の頭文字をとったものです。
*以前は「RICE」でしたが近年は「PRICES」の6文字に増えてきています。
特に大切なのはまず冷やす!こと。
ご家庭でできる最も簡単な冷やす(アイシング)ことで、患部の炎症症状が抑えられ痛みが緩和されます。
打撲によって起きた内出血を早期に取り除き、傷んでしまった皮下の筋肉や脂肪組織の回復を促進するために、
打撲した周囲の組織にマッサージ、電気治療、超音波治療を施します。
必要に応じては、針治療も施していきます。
患者様の症状に合わせて、下記の治療方法を組み合わせて治療をします。
打撲の重症度によっても変わってきますが、軽度のものであれば2~3週間、重度のものでは1ヶ月~1ヵ月半を治療期間とします。
打撲による痛みは取れても、内出血のあとが取りきれないことが多いですので、この内出血のあともきれいに取りきって治療を終わらせましょう。