四十肩・五十肩とは肩関節に痛みがある、肩が上がらないなどの症状がでている場合の総称です。 関節をスムーズに動かすための靱帯・筋・腱・関節包などが、炎症や拘縮を起こし痛みが生じています。
四十肩・五十肩の中でも注意すべきものとして石灰沈着性肩関節炎(滑液包炎)があります。
関節は関節包と呼ばれる袋に包まれており、肩関節でこの関節包に石灰(骨のような組織)が溜まってしまします。
この石灰が関節痛の原因となります。
特徴的な痛みの出かたとしては、昼間よりも夜間の方が痛みが強くなることがあります。
この石灰沈着性肩関節炎は、ステロイド注射をしていただくと症状が落ち着くことがほとんどです。
当院では、まず肩の痛みをいろんな症状と照らし合わせて石灰沈着性肩関節炎かどうかも含めて判断していきます。
石灰沈着性肩関節炎の可能性が高い場合は係りつけの整形外科医を受診していただくようおすすめする手引きをさせていただきます。
肩が痛く眠れない時は、痛いほうの肩を上にして横向きに寝転がると楽に眠れる場合があります。
また、背中に布団や座布団をあてて、肩をやや高い位置に保つと楽になることが多いです。
痛みが強いときには痛み止めのお薬を飲む、貼るなどして痛みを取るとよいでしょう。
四十肩や五十肩になって何週間かは、肩を動かしてもじっとしていても激しい痛みを感じます。
痛みが弱くなってから肩が上がらない、回せないなど、肩の動きが悪くなる時期があります。
その後数ヵ月から数年の間に、自然に痛みと肩の動きの悪さは治まりますが、痛みをがまんして無理に動かすとよけいに肩を痛めることがあります。
また、動かさずにじっとしていると肩の動きがますます悪くなってしまうこともあります。
きちんと医師の診察を受け、診断に合った薬や運動を続けることが大切です。
当院では、固まってしまった肩関節や、周囲の組織をやわらかくすることを大前提において治療を続けて行きます。
肩甲骨周囲には細かい小さな筋肉がたくさん着いていますので、これをひとつずつほぐしていきます。
また、手技では届かない深部の組織には超音波治療が非常に有効です。
肩の痛みに関しては痛みが強い場合は鍼治療にて痛みの緩和を図ります。
患者様の症状に合わせて、下記の治療方法を組み合わせて治療をします。